アイドル

アイドルの市場規模ってどのくらい?停滞するアイドル界、その課題について考えてみた

アイドルという職業、ビジネスを考える上で、市場規模という指標は欠かせません。今回は矢野経済研究所さんが提供している資料と共にアイドルの市場規模について、

またアイドル戦国時代を経て、グループの解散など暗いニュースが増え停滞しつつある業界で今後どうすべきか、アイドル界の課題について考えてみました。

アイドルの市場規模ってどのくらいなの?

株式会社矢野経済研究所の調査によると、オタク市場におけるアイドルの市場規模は、上記のような結果になりました。公式で発表されてるものとして、アイドルにおけるオタク市場は17年時点で2,150万円、前年比が115%成長でした。画像は18年時点の推定。

他オタク市場との比較だと、オタク人口は「漫画」「アニメ」に次ぐ3番目のオタク人口であり1人当りの消費金額に関しては「アイドル」が一番の「103,543円」という結果

参考資料:自分を何のオタクと思う、あるいは人からどんな分野のオタクと言われたことがあるかを尋ねると、「漫画」「アニメ」「アイドル」が上位3位までを占める

「オタク」の主要分野のうち、アニメ市場とアイドル市場は今後も拡大傾向

停滞するアイドル界、その課題について考えてみた

アイドルの市場規模について見てきましたが、アイドル界の定性的な部分でも詳しく深掘りしていきたいと思います。

戦国時代を率いたアイドル達の解散、ヒットアイドルの不在

2010年代前半、AKB48が空前の大ブームになり、都内からローカルまでアイドルグループが乱立する「アイドル戦国時代」が幕開けます。これまで芸能に重きを置いていなかった事業社が次々と参入し、アイドルグループの数は数百、数千も下らないほど増えます。

それから時が経ち2018年頃から、かつてアイドル戦国時代に活躍した、業界を支えたアイドルグループの解散、活動休止の発表が相次ぎました。また中堅層のアイドルが減ったことによるマス層まで成長する見込みのあるグループが格段に減り、ヒットアイドルの不在が問題になっています。

ここ最近ではBiSHを始めとするWACK勢が、ここ数年のアイドル界のキャズムを打ち破り、ミュージックステーション出演や有名ロックフェスへの出演など活躍しています。

対バンの中抜きシステムと、物販ビジネスモデルへの依存

地下アイドルは1つのイベントに複数のアイドルが出演する形の対バン形式のライブが活動の主になっています。これは各アイドルの動員がその箱でワンマンライブをするのに満たないときに、ライブができる手段として有効で、この対バンが新たなファンを獲得する手段として使われてきました。

しかしアイドル戦国時代が落ち着いた2010年代後半から、アイドル市場は新たなファン人口より既存ファンの支出の高まりが顕著に。それによって限られたスペースで集客する手段としての対バンは、ファン側に「もう何度も見た」という印象に変わり、新規ファンの獲得が困難になったのです。

また対バンの問題は、アイドルがその対バンに出演することによるリターン(収益)は雀の涙ほどしか無く、仲介業者であるイベント制作会社が利益を持っていくこと。アイドルの主な収益源は特典会におけるチェキ撮影であり、それはライブを本分にしたアイドルにとって非本質的な部分に注力しなければならないということです。

対バンに出演して人気になるのは既存アイドルファン、アイドル市場に回遊するファン達の望む世界観を表すグループに限られていきます。

「アイドルの市場規模ってどのくらい?停滞するアイドル界、その課題について考えてみた」のまとめ

これらの問題から今後アイドル界が進むべき道筋を私たちは探っていなければなりません。

またここでは紹介できなかったアイドルのセカンドキャリア問題などアイドル界の問題についても考える機会を作っていけたらと思います。