アイドル

誰もがアイドルになれる時代に必要なファイナンスの仕組み

僕はインスタやFacebookがそろそろ終わると思っている

最近こんな記事が話題になりました。ドリーム・シェアリング・サービス「FiNANCiE」創業者、国光さんのnoteです。アイドルにも非常に通ずる話ですので、今回、地下アイドル調査室なりに話を広げてみます。

「株式会社」という仕組みの誕生

国光さんのnoteでも紹介されてますが、「株式会社」という仕組みが発明されたことは、多くの産業革命に貢献した出来事でした。それも1602年と遠くない昔の話。

歴史の授業でも聞いたことがあると思いますが、オランダ東インド会社がその発祥です。株式会社の誕生によって、出資者(応援してくれる人)を集めて、リスクを取って事業を展開できるようになりました。そしてシリコンバレーや、GAFAのようなインターネット企業が生まれ、また数年で1,000億〜1兆という規模を獲得する時代が今です。

アイドルビジネスの現状と課題

現在アイドルビジネスは、大きく分けて2つの手段で行われています。

  1. 数年後の回収に向けて事務所の資本を投入する
  2. 小規模資本ではじめ、雪だるま方式で増やしていく

10年代のアイドル戦国時代より、個人や中小企業などが参入する例が増え、最近では大学生が始まる例もあります。その中で多くが②によって行われており、長期目線で一時のリスキーな選択を取りにくいのが現状です。

アイドルのビジネスモデルを知らない方に向けて簡単に説明していくと、地下アイドルのビジネスモデルは、ほとんどが「チェキ撮影」に依存しています。月に5~10回程度のライブ出演を行い、その現場ごとでライブ後にある特典会にて、1,000円でツーショットチェキが取れるというのが9割のアイドル運営のモデルです。

ここで問題なのは、チェキ撮影の他に有効なビジネスモデルを見つけられない運営は、対バンに出演し続けなければ、収益を確保できないという点。対バン出演は主に動員アップという名目の下行われていますが、せいぜい300人前後の小さなライブハウスで対バンに何度出たところで、新規顧客を獲得するには限界があります。

しかし多くのアイドル運営が「アイドルに出会える」という価値によって運営できているため、ライブをやり続けなければなりません。アイドルそれぞれに独自の価値があるにも関わらず本質的ではない収益源によって、運営を続けなければなりません。

アイドルビジネス、初期の顧客とどう成長するか?

アイドルに限らずバンドにも言えることなのですが、結局ビジネスを始めた初期は、同じ顧客に収益が依存してしまうというのが課題です。ファンも応援したいので好きなアイドルやバンドのお客さん(動員数)が少なければ、自分がその分応援しなければとお金を払ってくれます。しかしそれが長く続けば、ファンともに疲弊し持続が不可能になってしまいます。

またアイドルは本質的ではない収益源(チェキ撮影=接触)によって支えられているので、たとえライブが魅力的でも、チェキを撮るのが楽しいUXを設計すれば、短期的な収益を増やすことができます。しかしアイドルやバンドは売れたらいずれチェキ撮影というビジネスモデルは破綻してしまいます。売れたら破綻するビジネスモデルでは本末転倒なのです。

誰もがアイドルになれる時代に必要なファイナンスの仕組み

ファンエコノミーという言葉があるように、今どうファン(顧客)と結びつき有効な関係性を作っていくかが求められているように思います。

僕はアイドルやバンドが、よりリスクを取って挑戦できる体制が整ったらいいと思います。特にアイドルの多くのひとつの価値は「年齢」です。アイドルという職業を一生できるものになったらいいと思いますが、多くのアイドルはそうではないでしょう。そのため多くのアイドルは中期的(3〜5年)で成功できなければ撤退する(解散する)ことになります。

誰でもアイドルになれる時代だからファイナンスできる仕組みが必要だと思います。

ここ数年でVALUやフィナンシェなど「会社のように個人が生きられる世界観」に挑戦する企業があります。個人の時代と呼ばれて久しいですが、企業がバンド化するとも言われる昨今。アイドルやバンドにとってリスクある挑戦を支える仕組みについて考えていきます。