アイドル

『方向性の違いでメンバー卒業・脱退』にみるアイドルなりのチーム論

大切なお知らせ」にてメンバーの卒業・脱退が発表されるのが日常茶飯事になった今日。多くのアイドル運営の頭を悩ますのは「方向性の違いによる脱退」だと思うのです。

アイドルというのはバンドと違って、他人にプロデュースを任せるためやりたいこととの齟齬とかズレは運営との間で生じやすいのです。その時にアイドルは自分のやりたいことと違うから嫌だとなり、方向性の違いで辞めるってことはあります。

ここで話を広げてアイドルにとって良いチームとはなんなのか?というのを考えてつらつらと書いていきたいと思います。論理飛躍とか適当なこととか言うかもしれませんが軽めに。

AとBで判断が迷ったときに、上の人がAを選んだら、Bが良いと思ってもAに全力投球すべき

僕が仕事で聞いた話で「事業責任者とメンバーの間でどちらの施策を取るべきか?などAかBの判断で迷っていたとして、もしあるメンバーがBを選んで、事業責任者がAを選んだ、周りの人もAを選んで「施策A」に決定した。たとえ頭の中ではBが絶対と思っていても、チームとして決まった答えがBならば、Aに全力投球しようね」というのがありました。

これに非常に納得がいったのですね。ここで誤解が無いようにもう一度説明します。つまり「チームの方向性を決める責任者がAと言ったなら、チームの一員である以上反対意見を持っていても、心の奥にあるBをしまい、Aに全力でやり込まないといけない」です。

たとえばアイドル運営だと、アイドルグループと運営がおり、基本的に責任はプロデューサーが負います。このプロデューサーがチーム全体が向かう方向を決め、その決断の責任を負っているのです。そしてアイドルの女の子は何かしらの理由でそのグループに入ったと思いますが、そのグループに入った時点で「チームの一員」なので、チームの責任者の判断に従わないといけないのです。この理由を次項で説明したいと思います。

チームでやる意義って何?意見をつき通したいならひとりでやればいいだけ

そもそもチームでやる意義って何でしょうか?アイドルをやる子にも考えてほしいのですが、別にソロでもできるしセルフプロデュースでも出来るわけです。だけれどグループに入る意味、それは人が集まれば力が増え大きなことをできるからです。つまり夢を見れる。

ひとりでは楽器を全て一度に演奏することができないように、3人いればバンドができたりします。そうすると音楽を奏でることができるように、アイドルも何人かいることで単純に人手が増えたり、見栄えが良くなったり、協力し合ったり、できることが増えるのです。

本来であればチームで何かやるというのは、ひとりでは出来ないことをやりたいからという理由でやるべきなのです。誰かにやってもらえるとか、よくわからないけど給料が毎月振り込まれるからという理由でやるべきでは無い、恐らくそれが本質的なチームの意義です。

もちろん社会経験もなくて礼儀もろくに知らず、歌も歌えない、ダンスも踊れないみたいな子でもアイドルになれるのは、色んな大人がチームを組んでそこに女の子というチームの一員が加わるからです。

話を戻すと、自分でやりたいことがあるならひとりでやればいいのです。ただそれだけなのだと僕は話を聞いて気づきました。それが出来ないのであれば組織に入っている意味が無いのです。チームとしての判断は絶対であるというのが答えです。もちろんこれが絶対だ、それがチームの成功だと思うことは反論すべきでしょう。しかし一旦決まったことは素直にやるべきなのです。

チームでやるときに、何かの目標に対して同じベクトルを向けています。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

(たとえばこんな風に)

しかし

↑↑↑↘︎↑↑↑↑↗︎↑↑

こうなったらどうでしょう。チームは束なので、エネルギー量が分散し、目標に対するエネルギーが減少します。僕が言いたいのはチームが別の方向性を向いた時点で本来出せる結果が出せなくなってしまうのです。そのため上手くいくものも上手くいかなくなります。

チームというのは一致団結しなければ存在意義がありません。組織とは同じ目的を持った集合体なのです。同じ目的を持たない集合体はただの友達です。もしもチームのゴールと自分のゴールが異なる、または自分のゴールの過程にチームのゴールが無いのであれば、それはチームを選んだ自分の判断ミスです。その場合のみチームを抜けるべきだと思います。

結果にコミットしない責任者は気をつけろ。そして目指す結果が同じ人とチームを組め、チームの一員になれというのがまとめです。

最後に。でもそうは言っても問題。

そうは言っても多くのアイドルになろうとする人はアイドル運営を見分ける手段もわからないでしょうし、何を目指してるのかより「アイドルになる」という点に焦点が行き過ぎている気がします。今ではわりと誰でもアイドルになれる時代ですが、だからこそ運営とアイドルのマッチングの質、ビジョンを共有できるプロデューサーとの出会いは課題です。

運営側は自分のグループに必要なメンバーの要件解像度が低く「とりあえず可愛ければいい」になってしまうとか、アイドル側はとりあえず「アイドルになれればいい」で受けてしまうとか、それだと後悔に繋がりやすかったり悩みの種です。アイドル運営側が不透明なこともひとつの課題だと思います。

と、本当にぐだぐだ語ってしまいましたが、僕が思ったのは「チームでやる意味を自分に問い続けなければならない、そしてそれに合った場所を探せ」です。

方向性の違いで辞めるアイドル問題、実は根が深いですがまずはアイドルになろうとする女の子が選ばれる側ではなく、運営を選ぶ側としての目線でオーディションに受けてほしい、また自分がやりたいことを常に問い続け、しっかりとした判断をしてほしいと思います。